畳からフローリングへ

施主さんからの相談

8畳の和室で所々、畳が緩い箇所があり、その上を歩くとプカプカし大きく沈む、もしかしたら床材が腐ってるかもしれない。この際に畳からフローリングにしたい。

長い目でみてここで一気にやれることはやっておきたい。なので基礎部分の湿気対策(防湿シートの施工)、断熱シートの施工、おしゃれなフローリングでお願いしたい。

畳の上を歩くとフカフカする

施主さんから畳の上を歩くとフカフカと沈む箇所があるんだけど見てほしい!という相談をうけました。実際に現場を見てみると「畳と畳の隙間が大きい事」これが一番気になりました。おそらく水平がきちんととれていないのでしょう!昔の建物に多いです。

畳を上げてみると

今回の物件は築年数が40年を超えていて、傾斜地に立地することで、簡単にいうと傾いている状態です。これは生活する上では気にならないのですが、ゆがみが生じると床に隙間が生じることになります。ですので今回の工事は表面を綺麗にするだけでなく骨組み(土台)からしっかり組みなおす工事になります。レーザー計測で部屋の端と端で高低差を計測すると14mmの高低差が確認できました。

予算の関係でそのまま表面だけを綺麗にするのもありですが長い目でみると土台からしっかりした工事をしたほうが得だと思います。施主さんも納得の上、どうせなら長く使いたいとの要望なので骨組(根太)の強化に加え湿気対策も万全に行いました。

湿気の影響でべニアが完全に腐っています。これが床がフカフカする原因です。湿気対策として防湿シートと防湿剤を施工しました。

改めて水平な床下地を組みなおし

レーザーで高低差を計測すると部屋の端と端では約3センチの誤差があります。余裕でビー玉が転がるレベルです。まずはこれを水平に調整し下地材を組みなおしました。

虫よけ対策+断熱シート

床専用の断熱材を入れました。

細かく床専用の断熱材を入れることで断熱性能はもちろん音対策にもなるんです。その上から新品のベニヤを敷き詰めフローリングをはりました。

和室にはこんな色のフローリングも合うんです!

今回の工事で発生したゴミ 処分費は?

工事以外にもゴミの処分って結構お金かかるんです。産業ゴミになるので燃えるゴミとしては処分できません。今回は施主さんが工事費用を抑えたいという要望でゴミは施主さんが処分しましたが産業ゴミで出した場合はこの量だと2万円はかかります。

畳って燃えそうで燃えないので市の焼却所では処分してくれません。産業ゴミ処理業者にお願いすると畳は1枚2000円で処分するのが相場です。畳だけで1.6万円はかかります。

安く工事を済ませたい場合のプラン

工事費をなるべく安くしたい場合は畳を外しべニア板を敷き詰め、その上にフローリングを張るパターン!これであれば作業時間は1.5日から2日に短縮。材料費も削減できます。

そうすると安く見積もって10万くらいでできるでしょう!

デメリットとしては土台が傾斜していても(床が傾いている状態)でもその上に床材を張るため経年劣化で材質の強度が落ちてきた場合に高低差の歪みが原因で床が「フカフカ」する現象が生じます。

床材も安価なものになりますので年数がたつにつれて劣化の具合が早くなります。床材も高価なものは傷がつきづらく、最近ではペットに優しい滑らない床材などもあります。

床の工事は一度畳を開けてみないとわからない場合が多いのが特徴で湿気でどのくらい土台が生きているかがわからないのが特徴です。今回の工事でもシロアリ被害をいくつか確認しました。

今回の工事では

施主さんの要望で長い目でみて今のうちにしっかり工事しておきたいということなのでフローリング化に伴い以下の作業を追加しました。

  • フローリングは傷がつきづらくデザイン性のあるもの
  • 根太の強化
  • 湿気対策の強化。基礎部分に防湿シートを施工する+防湿剤
  • 水平を取り傾きを治す
  • 床専用の断熱剤(防音と遮熱効果)

今回の工事費と材料費

今回の工事には3日間の時間がかかりました。材料費は下記のとおり

  • フローリング 8畳分で7万
  • べニア 8枚 1.2万
  • 湿気吸収材 5袋 0.5万円
  • 断熱材8畳分 1.4万円
  • 根太 角材 2万円

トータル 19.6万円

直近の仕事です。

実績

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